※こちらの温泉は侵食のため既に消失してます。温泉好きな方なら、1度は耳にした事がある「フンベ海浜温泉」
ネットでも多くの記事を目にする事が出来ます。
中には、詳細に道案内されてる記事もあり、Googleなどでも紹介されているので、迷うことなく辿り着けました

調べてみると「フンベ」とは、アイヌ語で「鯨」と言う意味で、このフンベ山の中腹に、
地元の有志さん達により運営されている無料の浴場があり
「ありがたく利用させて頂く」という「感謝」の気持ちで利用したい温泉

です。
朝方は、地元の漁師さんたちで賑わって居ると聞いてたので「地元の方が3名以上入浴していたら遠慮して、景色だけ見て戻ろう」と言う事で向かいました。

立入禁止区域にある施設です。利用はあくまでも自己責任となります。
は、こちらの前に駐車可能ですが、それは地元の方に・・・
私たちは、徒歩5~6分離れた所に釣客で賑わって居る駐車場があったので、そちらへ
昨夜、探索に来た時と違い

緑が生い茂る細い道を歩いて行くとパッと広がる景色。青い空が広がり、爽やかな風が吹いてます

目前に広がる大海原

宿の女将さんが「景色だけでも・・・」と言っていたのが納得ですね


青いナミトタンの
湯小屋
これが・・・・大勢のブロガーさんの記事で目にしていたモノと同じです

以前は、赤いトタンが使われていた様ですが、浸食のために移設した時に塗り替えられたのでしょうか?
昨夜、手湯と足湯をしていたので、私的にはこの景色が見られただけでも十分に満足でしたが

ただ本当に危ないです

ここに来るまでの道、湯小屋の周り
バラ線が張り巡らされてます。

眼下は断崖絶壁で、かなり波も荒々しく

近寄るのも私は恐怖でした。
以前は、

での乗り入れが可能だったそうですが、

ごと落ちた方が居たとか居ないとか・・・
そして、この看板には浸食でポッカリ穴が・・・いつ崩れてもおかしくない状態なんですね


市からの許可が下りないのが納得できますが、
それでも、有志の方々や根強いファンが大勢居るのは、その危険度を顧みないほどの良い湯なんでしょう
湯小屋を覗くと・・・「ラッキ~~

」と小声で叫んじゃいました


いつもの私なら、撮影に忙しいのに・・・今朝の私は一目散に服を脱ぎ・・・浴場へ


マナーなのは当たり前ですが、昨夜こちらの
注意書きも見ていたので、もちろんタオル巻きせずに真っぱ


笹濁りの湯面が静かで綺麗です

掛け湯や洗身には、浴槽の脇にあるコチラの湯を使います。

柔らかい湯に身体を沈めると、アッという間に全身が細かい泡に包み込まれました


全身をツルツルと撫でても撫でても、泡に包まれるんです
(私、足指長過ぎじゃないか
怖いな笑)窓から見える青い空と海。開放感と・・・

のサウンドを聞きながら・・・最高の湯で最高の湯浴み


連れと「いい湯だね」「気持ちイイね」と何十回言ったでしょうか?
他に言葉が見つからない程でした。
次への移動もあっので、心置きなく・・・ってほどの湯浴みはできませんでしたが、素晴らしい湯に満足し
脱衣所で服を着ていると、地元の男性が1人。
遠慮されてる様で、私が服を着るの待っておられてたので、急いで服を着ました。
挨拶をすると
「もう、いいのかい?」
「もう十分過ぎるくらい入浴しました。ありがとうございます」
「これから、掃除するんだょ」と・・・
なんと、嬉しいことに
管理されているSさんにお会いする事ができました

毎朝、9時に掃除とカンパ協力金の精算に来られるそうです。
怖い人なのかな~と勝手に想像してましたが、とても明るい方で、一緒にカンパ金を数えたり、最近老眼が進んだと隠してある老眼鏡を見せてくれたりと・・・
「フンベの湯」の色々なお話を聞かせていただきました。
脱衣所の100均の時計が盗まれてしまった事、時計には「フンベ」と書いてあったそうです。
「数日、閉鎖してたから、その時に来た人が記念に持ち帰ったんだなぁ~そう思いたいわ」と笑っておられましたが・・・そんな話を聞くと悲しくなりますね
カンパ協力金の貯金箱も「どんどん頑丈になるんだ」と・・・
脱衣所と浴場に油絵があり、これは有志の方が書かれもの・・・その絵も無くなるそうです

そして、針金で留めてあったドアも、ネジごと針金が抜き取られてました

「越川温泉」もそうですが、どうして心ない事をする人が多いのでしょうね
景色だけでも見られたら・・・と出向いたフンベ海浜温泉「フンベの湯」

「1度、この湯に入るとまた行きたくなる。」と聞きましたが、本当にその通り

絶えず笑顔のSさん、「ありがとうございました。」
フンベ海浜温泉「フンベの湯」Sさんとのお約束なので所在地(住所等)は控えさせて頂きます

24時間・無休・無料・混浴
泉質は食塩石膏泉だそうです。
ちなみに連れと行く

100湯目記念

が、ここ「フンベの湯」でした

(2011/09/29

)