札幌市から南西に約30km、国道230号を1時間ほど


走ると、近代的な大型ホテルや旅館が渓谷の中に立ち並ぶ、札幌の奥座敷『定山渓温泉郷』があります。

温泉が湧いている土地は全道各地にありますが、定山渓の様に狭い地域に温泉宿が建ち並ぶ「温泉郷」というのも、秘境の温泉宿とひと味違い、これまた風情があっていいですね

は札幌の奥座敷として人気が高く、札幌から日帰りで温泉を楽しむ人も多く、年間240万人程の観光客が訪れているそうです。
定山渓の歴史は古く、慶応2年(1866年)備前の禅僧・美泉定山(定山坊)が布教遍歴の途中、アイヌの人々から此の地に天然の湯が湧出している事を聞き、明治2年(1869年)に病人の湯治場を設けたのが始まりです。
明治4年北海道開拓使岩村判官は定山坊の願いを聞き入れ、札幌から定山渓までの道路を開削し浴室を立て、定山に湯守を命じました。
定山坊の名にちなみ定山渓と命名され、 定山没後も恵まれた自然環境とその豊富で良質なお湯とともに街は発展し、開湯から130年にあたる平成8年(1996年)には 「健康保養地宣言」をしました。
河岸段丘を走る国道230号から、「見返り坂」の降り口付近に『河童家族の願掛手湯』があり


かっぱ大王に敬意をはらい子カッパの皿に湯を溜め、口から出てきた湯で手を清めてから「オンカッパヤウンケンソワカ」という呪文を唱えてから願をかけると、願い事が叶うかも・・・

そして、その「見返り坂」の途中、温泉まんじゅうの
「大黒屋商店」さん手前に・・・

1990年「丸山 隆」作の真っ裸のカッパが気持ち良さ気に寝ていましたが

(マウスオンすると画像が変わります。)


の部分に

で隠してあげて「これで良し

」と・・・
しかし、立派過ぎて

からはみ出ちゃってるわ

「見返り坂」を更に下りると、定山渓温泉の開祖「定山坊」の生誕200年を記念して作られた公園『定山源泉公園』

公園内には

足湯があり、定山坊が守り続けたお湯は、今日も人々の心と体を優しく癒してくれていますね


(マウスオンすると画像が変わります。)
公園内のあずまやでは、人々の無病息災を願って定山坊の像が鎮座中


定山渓の高温の源泉を利用して温泉たまごを作ることが出来る
「温泉たまごの湯」や「美泉の滝」もあり、多くの観光客で賑わってます

また、この公園は平成17年度「緑のデザイン賞」国土交通大臣賞受賞を受賞しているそうです。
公園を出て「見返り坂」を下りきったところに「月見橋」がありますが、ただ今

工事中でした

今夜の「十三夜の月」は、この「月見橋」から見たかったですねぇ~


この「月見橋」には、「阿部典英」作の
「ミスジョウザンケイカッパ」などの面白いカッパの像がいくつも・・・

定山渓温泉の泉源は56カ所、そのほとんどが豊平川の月見橋付近と
高山橋付近に集中していて、川岸や川底の岩盤の割れ目から豊富に自然湧出しています。 その量は毎分8600リットル、湧出温度も60~80度と高温で量・質ともに自慢のお湯です。
月見橋を渡り、大きなホテルが並ぶ温泉街を真っ直ぐ進と『岩戸観音堂』があり、33体もの観音像がある厳かな空間でもあります。

岩戸観音堂は日本で2番目の有料自動車道路、小樽~定山渓間自動車道の道路工事に命を捧げた多くの御霊を祀り、併せて交通安全を祈願して建立されました。
岩戸観音堂のすぐ横にある『長寿と健康の足つぼの湯』
湯船の底の小石で足裏をマッサージすれば、体がぽかぽか温かくなる効果が期待されます。

足つぼを刺激されたら「阿部典英」作の「ヨシヤルゾカッパ」になるかも・・・

来た道を「定山渓ホテル」まで引き返し、
「定山渓二見公園」まで行ってみることにしましたが・・・
冬支度中で、作業している方が多くて、
あずましくない

そんな中、公園中心にデ~ンと鎮座している簡単な造りの「カッパ大王」
公園の奥は散策路になってて、真っ赤な『二見吊橋』が架かっているので・・・

もちろん渡ります

意外と揺れてスリルあるのょ~

『二見吊橋』からは、

かっぱ伝説の発祥の地が見えます。

川淵で魚取りをしていた美青年が、引き込まれるように川底へ沈んでいき、仲間が助けようとしたものの、淵が深かったために救助することは出来なかった。その後、発見されることなく1年が過ぎ、1周忌の夜、彼は故郷の父の夢枕に立ち、かっぱの妻と子どもと幸せに暮らしていると語ったそう。この伝説の舞台にもなっている『かっぱ淵』
その美青年の事故以来、

での遭難事故はなくなったそうですょ
現在はダムができたため、流れは穏やかで、かつてはかなり深い淵になっていたそうで・・・その頃は

カッパの住んでいたのかもしれませんね

二見岩の天辺には「祠」が見えますが、神道的な自然崇拝を偲ばせる意味から、それほど遭難事故が多かったのでしょうね

まだまだ見所満載の定山渓ですが、

陽も大きく西に傾き、急激に気温が下がってきたようで・・・


急いでホテルに戻って温まりましょう~っと・・・
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(2014/11/05)