支笏湖は、水深が日本で2番目という深い大きな湖で、北海道で不凍湖と言うのも珍しく、透明度の高さで有名な摩周湖やバイカル湖に匹敵する透明度を有しているそうです。
湖の名前はアイヌ語の「シ・コッ」(大きな窪地)に由来、この「窪地」とは支笏湖を水源とする千歳川が開削した深い谷のことを指していたものであり、千歳川の旧名でもあったそうです。

水深が深く、火山の噴火により出来たカルデラ湖で、水底に枯木などがあるため一度沈んだら浮かんでこないなどを理由に「死骨湖」と呼ばれたり「風不死岳(ふっぷしだけ)」なんてあるから

心霊スポットになってる様ですが、この青い水と綺麗な風不死岳や樽前山、恵庭岳を見ていると逆に心穏やかになっちゃいますょね

支笏湖に沿って伸びる原生林の中の一本道を走ると、支笏湖の北西側奥に大きな
「丸駒温泉旅館」があります。
支笏湖周辺は、建築規制が厳しく、4階以上の建物が建てられないそうで・・・それで、このどっしりした構えの建物なんですね



玄関前には「日本秘湯を守る会」と記された、大きな提灯

また創業100年を迎える「丸駒温泉旅館」、初代が掲げていた看板(複製)が置かれています。
1915年(大正4)年冬、辺り一面が凍りそうな中、一艘の

が支笏湖を奥へ進んでいた。舟に乗っていたのは創業者の佐々木初太郎氏と妻トヨさん、そして養子の広見氏の3人。湖畔に到着すると藪をかきわけ、地熱で雪のない場所を見つけ一晩を明かし、初代が自分の病をこの未開の地で湯治して治したことから「丸駒」の歴史が始まったそうです。
創業は大正年と歴史ある温泉旅館ですが、昭和62年と平成16年に改装され、創業当時と違って、現在は湯治場的な雰囲気はほとんどないですね


宿内に入ると左手にカウンターがあるので、そちらで入浴料(大人1名1,000円)を支払い、浴場へ向かうのですが・・・
途中、廊下には100年の
歴史がパネルで掲げられてます。

また
日帰り入浴者専用の入り口もあるのですが、ここは週末だけの利用なのかな?
エントランスは広々として、ラウンジもあります


ラウンジからは紋別岳・キムンモラップとモラップ山も素晴らしく綺麗に見えてます


ここからは、旅館より脱衣所も浴場も撮影が禁止されていますので、4年前の春にガラ携で撮影した画像を使用します。脱衣所は広く
脱衣棚がずらりと列んでいて、パウダースペースも広く配置してあり、混雑していても助かりますね

給水器では、支笏湖から汲み上げた水を浄水器により殺菌し、飲料水として提供もされています
一段高くなった畳の間があるので、そこで横になったり、

のベビーベット代わりにもなります

もちろん、
貴重品ロッカーに天然温泉の証である
温泉分析書も掲げられてます。
泉温が40℃台の自家源泉を6本も所有しているので、温泉分析書も複数あり

ヤバイ覚えらんわ・・・と思っていたら、ここだけ撮影の許可をいただきました



ホッとしたところで、丸駒温泉旅館のシンボルでもある
「天然露天風呂」へ
脱衣所から簡素な造りの渡り廊下を30mも行くのですが、気温が低い時は服は着ていた方が・・・


長い廊下を曲がったり、上ったり・・・高齢の方にはちょっと厳しいかも

床板の隙間からは風が吹き込んできて、もう

度が100%


そして、この階段を下ったら、そこは天然露天風呂だょ~


綺麗な紅葉の季節だったので、それをお見せできないのが残念です


これまた簡素な造りの脱衣所

には、
天然露天風呂の説明や
温泉分析書、そして「日本秘湯を守る会」の提灯が下がっています。

全国でも約20か所しかないといわれる、足元湧出湯の天然露天風呂は、
浴場と湖を岩場で隔てただけの野趣あふれる造り、創業当時から変わらぬそうで、まさに秘湯

源泉名 岩風呂
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
泉温 40.0℃(気温13.0℃)
知覚的試験 無色澄明・無味・無臭
ph値 6.9
成分総計 1.690g/kg
露天風呂は岩でゴツゴツしてて天然そのもの

岩が高いため、支笏湖を眺める事はできないですが、支笏湖と繋がっているため、浴槽の深さが季節によって湖の水位と共に上下すると言う不思議な露天風呂

(湯面水位が湖面水位とほぼ同じ)
湯底は玉砂利敷きで、時々その間からプクッ…プクッ…と温かな湯と共に気泡が私の肌を撫でる様に浮かび上がり、

もう~誰も居なかったらザバザバした~い


本日の水位(湯面)は5~60cmと低く、少し物足りない気もしますが
真っ青な空に真っ赤な

紅葉を楽しみながら

(※撮影は丸駒温泉旅館の裏庭)立ち上がると青い支笏湖と風不死岳や紋別岳と・・・支笏の自然と一体になった様な気分

(※撮影は丸駒温泉旅館の裏庭)熱い時、ぬるい時、天候や季節にあわせ、湖に繋がる水門に敷いた砂利の高さで温度を調整しているそうです。

雨の多かった2000年6月、支笏湖の水位が80年ぶりに150cmも上がり、露天風呂の深さが160cmに達したこともあったとか・・・そんな時に浮き輪で湯浴みしたいですね

ちなみに泉温が少し下がった様でぬるめでした。
毎朝、苔除去の作業をして居ますが、直射日光で大量に苔が発生するそうなので、浴槽内は少し滑ります。
いつまでも湯浴みしてたいほどの天然露天風呂でしたが、帰る時間もあるので、ここで内湯に移動します。

大浴場は日差しが入る大きなガラス張りで明るく、そして眺めも良くゆったり湯浴みができます。

石造りの浴槽が2つ、右の浴槽の方が湯温が高めだったはず・・・
忘れたわ洗い場にはシャンプーやボディーソープ、もちろん源泉100%のかけ流し

以前は1号井と2号井だったのですが、昨年より源泉井が変わった様ですね
源泉名 一号井泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
泉温 50.6℃(気温13.0℃) 湧出量 60リットル/分(動力揚湯)
知覚的試験 ほとんど無色澄明・無味・無臭
ph値 6.5
成分総計 1.865g/kg
試験年月 平成21年11月
源泉名 地蔵岩泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
泉温 44.8℃(気温20.0℃)
知覚的試験 無色澄明・微弱塩味・無臭
ph値 6.6
成分総計 1.750g/kg
試験年月 平成25年10月最後に平成7年に完成した展望露天風呂。

こちらは湖面より高台に位置し、展望がすばらしく、
デッキにはマッパで寛げる椅子なんかもあったりして

展望露天風呂からは、こんな景色が見られたりします

(※撮影は丸駒温泉旅館の裏庭から)源泉名 砂利風呂泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物・炭酸水素塩・硫酸塩温泉(旧泉質名:含土類・石膏-食塩泉)
泉温 45.9℃(気温20.0℃)
知覚的試験 無色澄明・微弱塩味・無臭
ph値 6.6
成分総計 1.712g/kg
試験年月 平成25年10月 海水の成分に似た「塩化物泉(含土類・石膏-食塩泉)」で、塩分を含んでいますので、入浴後は肌に付着した塩分が汗の蒸発を防ぐため、保温効果は抜群の湯で、これからの季節


には嬉しいですね

見渡す限りの原生林、雄大な山々を眺めながら、ボ~っとした時間を過ごせます


溢れたお湯が褐色に床を染め、その先に飲泉所があるので源泉を飲んでみると・・・苦い鉄味


また
サウナもあるので、サウナ好きな方にはヨロシイかと・・・でも、ここに来たらサウナより湯に浸かりながら大自然のパノラマを眺めていた方が、身体にも心にも色んな効果がありそうだょね


湯浴み後、丸駒温泉旅館の船着き場のある裏庭へ行ってみました。



従業員の

でしょうか?激しい・・・落ちる

開業当時はこの宿までの陸路は無く、船便でお客様を運んでいたそうなので、湯治客はここに降り立ち、この石段を上ったのかもしれませんね

道路がつながったのは1972年の札幌冬季五輪のインフラ整備に合わせてらしいので、それまでは対岸からの

が唯一の交通手段だったそうです。
環境省調査で6年連続、湖沼の水質日本一に支笏湖が選ばれているのが頷けますね


水が透明すぎ~


展望露天風呂や天然露天風呂も、ここから眺められます

でも見えない


ホントに良い季節に丸駒温泉旅館に来られて良かった

ゆっくりと宿泊をして、支笏湖のクルージングなんかもしてみたいですね

その後、支笏湖温泉街も訪れてみました


こちらからは恵庭岳も見られますね。
昭和の風情が色濃く残っている路地を歩き、支笏湖特産ヒメマス(チップ)の握り

を・・・

淡水魚ですが鮭に似たオレンジの身は癖がなくあっさりしてます



支笏湖のヒメマスは、明治27年に原産地阿寒湖から移植されたそうですょ

そして、ここに寄らなきゃ

しこつ湖 鶴雅リゾードスパ水の詩[パティシエ・ラボ]

列んで買ったモノを


ポカポカ陽気の下、テラス席で・・・


「たるまえ山シュー」(税込み220円)

バニラビーンズ入りの柑橘系風味のカスタードクリームがた~っぷり

、樽前山をイメージしたゴツゴツシューがしっかりしてて、食べるのにちょっとコツが必要だけど…
参考になったと思われた方は、
是非↓↓↓こちらをクリックしてね
丸駒温泉旅館住所 北海道千歳市支笏湖幌美内7

0123-25-2341
大人(中学生以上)1,000円 子供(小学生)500円 幼児(3歳以上)200円 幼児(3歳未満)無料
利用時間 10:00~15:00 レストラン11:00~15:00
公式サイト
http://www.marukoma.co.jp/facebook
https://www.facebook.com/1915marukoma/過去記事①
http://kurumi2002217.blog77.fc2.com/blog-entry-283.html過去記事②
http://kurumi2002217.blog77.fc2.com/blog-entry-284.html(2015/10/21)